インプラントは、歯を失った場所の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上にセラミックでできた人工の歯を装着させる方法です。 ブリッジ、入れ歯のように隣の歯を削ることもなく、両隣の歯の噛み合わせる力の負担も増やす必要がないので他の歯が長持ちします。しかし、インプラントを埋めるための骨がない場合は骨を増やす追加のオペが必要になることと、保険が利かないことが欠点です。
インプラントは、歯を失った場所の骨にチタン製の人工歯根を埋め込み、その上にセラミックでできた人工の歯を装着させる方法です。 ブリッジ、入れ歯のように隣の歯を削ることもなく、両隣の歯の噛み合わせる力の負担も増やす必要がないので他の歯が長持ちします。しかし、インプラントを埋めるための骨がない場合は骨を増やす追加のオペが必要になることと、保険が利かないことが欠点です。
天然歯に対し噛む力はブリッジでは約60%、入れ歯では約10%に落ちるのに対しインプラントでは約90%といわれるため、インプラントにすることで今まで噛めなかったものがしっかり噛めるようになる第三の歯とも言われます。 また1−2歯欠損で8年後のブリッジの残存率は50%といわれ、その際にはブリッジの歯の崩壊が考えられます。入れ歯も4年といわれ、その間はワイヤーを掛けている歯に負担をかけています。インプラントでは10年経過しても埋め込んだインプラント体の残存率は90%でその間に他の歯に負担を与えていないことを考えると予防としても理想的と考えられます。
当院ではCTを撮影し、3次元的に骨の状態、神経の位置などを精査して安全にインプラントが埋め込まれるかをシュミレーションを行います。オペが可能であれば最終的なインプラント上の歯の噛み合わせまで考慮してシュミレーションを行います。それを患者さんにリスクなどをご説明して了承を得られたら進めていきます。 インプラントの種類は100種類以上ありますが、当院では最も歴史が長く安心できるノーベルバイオケア社のブローネマルクインプラントを使用しています。
インプラントは人工歯根とその上の歯をネジで固定するのですが、将来的にそのネジが壊れてしまった場合に大きい会社であれば存続していて在庫がないという可能性が低くなります。オペではシュミレーション通りにインプラントの埋め込みができるようにサージカルガイドを利用します。 また骨とインプラントの結合が強固になり骨と結合しない可能性を少しでもなくすために特殊な光をインプラントに当ててインプラントを埋め込みます。骨とインプラントが結合する期間は上顎で4-6ヶ月、下顎は2−3ヶ月とされています。インプラントを埋め込んだ直後、もしくは早い段階でインプラント上に歯を作製することも可能ですが、骨と結合しないリスクが高まります。
当院では患者さんの強い要望があり、リスクの低い場合を除いては骨とインプラントの結合する期間を十分に確保した後インプラント上の歯を作製します。その間は入れ歯などの仮歯を入れて埋め込んだインプラントの負担にならないように、また審美的な問題も起こらないように考慮します。
最終的にインプラントを入れたらもう安心と思われている患者さんも多いと思われますが、インプラントにもメンテナンスが必須です。インプラントも天然の歯と同様に歯周病(インプラント周囲炎)にかかります。つまりインプラントの周囲の骨が溶けていきます。 また天然の歯は骨との間に線維のクッションがあるのに対し、インプラントは骨と直接結合しています。咬み合わせもより注意して調整する必要があります。そこで3ヶ月に1回はメンテナンスに通っていただくとクリーニング、調整ができるので安心です。 当院ではインプラントのクリーニングに有効なエアフローという機械を導入しています。重要なのは良い状態を維持していくことと考えています。
※以下の様なケースでのインプラント治療に健康保険が適用可能となりました。
・先天的な歯や顎骨の欠損がある場合
市場で販売されているインプラントは保管していると時間と共に劣化して、実際に歯科医院で使用される際には骨と結合する能力は作製時の約3分の1程度というデータが発表されています。 当院ではこの劣化したインプラントを作製時以上に改善させる光機能化機器を導入しています。 また神経、血管を傷つけないのは当然のこと、インプラント上の被せものの位置、清掃性まで考えた安全で適正な位置にインプラントを埋め込むためのシュミレーションソフト、そしてそのシュミレーション通りに埋め込むためのサージカルガイドを作製、使用しています。 また無影灯、生体モニターを完備したオペ室で、安心安全なオペを行うことができます。