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虫歯の原因(細菌1)2019. 2. 1

こんにちは。大田区六郷土手で開業しているたけお歯科院長の鈴木です。

皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

今回から虫歯の原因についてお伝えしたいと思います。

 

虫歯はKeyesの3つの輪と呼ばれる宿主(歯の形態など)、糖、細菌、それに時間を加えた因子のリスクが高まり重なった場合に発症すると言われています。

 

虫歯は微生物により歯の組織が局所的に破壊されていくものであり、微生物が全く関与しない脱灰病変や、酸蝕症、エナメル質形成不全などは虫歯に分類されません。

 

虫歯は虫歯菌が糖を材料にして酸を産生して歯を溶かす病気です。

つまり虫歯は細菌がいないと起こらない病気です。

 

今回はその因子の中の細菌について特にお話ししたいと思います。

 

虫歯菌の主役を担うのはミュータンスレンサ球菌です。

ミュータンスレンサ球菌が虫歯菌として呼ばれるには2つの理由があります。

 

   糖から酸を産生する。

ミュータンスレンサ球菌は糖を取り込んで乳酸などの酸を産生します。これは他の口腔レンサ球菌、乳酸桿菌などもその能力を持っています。

 

   不溶性グルカンを合成する。

これが他の菌は能力がない、ミュータンスレンサ菌が持ち合わせている能力であり虫歯菌と呼ばれる理由です。

ミュータンスレンサ球菌はグルコシルトランスフェラーゼ(GTF)という酵素を産生します。GTFは砂糖(スクロース)を材料にしてスクロースをグルコースとフルクトースに加水分解し、得られたグルコースを鎖状に繋げて「グルカン」という特殊な多糖体を形成します。

これが水に溶けず、粘着性もあるので歯面にへばりつき、細菌の温床となりバイオフィルムの基礎となります。この状態にあるとうがい程度では取り除くことができず、ブラッシングなどの機械的な除去方法が取り除くには必要となります。

 

その後細菌の温床となったバイオフィルムの中でミュータンスレンサ球菌や他の菌が糖を代謝して酸を産生させて歯を溶かしていきます。


ラクトバチラス菌(乳酸桿菌)も乳酸を産生し虫歯の発症に関与しますが、単独ではう窩を形成しないことが知られています。

しかし、ミュータンスレンサ球菌と連携して足場が作られると虫歯の重篤化に一役買います。

ラクトバチラス菌は穴の大きな場所や詰め物、被せ物が合っていない狭い場所に停滞して虫歯の進行した場所によく認められます。

 

ではいつ細菌は口腔内に住みつくのでしょうか?

 

小児の虫歯はミュータンスレンサ球菌などが外から感染する外因感染で、成人の虫歯は幼少期に口腔内に持続感染していたミュータンスレンサ球菌などの内因感染です。

 

次回は細菌の感染する時期などについてお話したいと思います。

初期虫歯の状態について2018. 12. 9

こんにちは。大田区六郷土手で開業しているたけお歯科院長の鈴木です。

皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

今回は初期虫歯についてお伝えしたいと思います。

 

検診でCOという言葉を聞いたことはないでしょうか?

 

これは初期虫歯という状態で虫歯になりかけているという意味です。

 

削る必要はないのですが、このままで進行すると虫歯として穴があいてしまう状態です。

逆に適切な予防処置を行うと元の状態に戻る可能性があります。

臨床的には白く濁ったように見えます。

 

この状態はどのような状態かをお伝えしたいと思います。

 

歯はカルシウムとリンからなるリン酸カルシウムでできています。

歯の表面は唾液を介してカルシウムやリン酸が溶け出たり(脱灰)、くっついたり(再石灰化)します。

この脱灰が進むと虫歯が進行していくのですが、歯の最表の表面のエナメル質は溶けにくく、中のカルシウムとリン酸が先に溶け出します。

そしてある程度中のカルシウムとリン酸が溶け出てしまうと中が空洞となり、歯の表面は白く濁って見えます。

これが初期虫歯と言われる状態ですが、これが進行することによって最表のエナメル質が壊れ、大きな穴が空きます。

ですから昨日まで気づかなかったのにいきなり大きく穴が空くということが生まれるのです。

 

歯の表面は酸によって溶けますが、永久歯の状態、乳歯によってどの程度の酸で溶けるかが変わります。

 

永久歯のエナメル質の臨界pH5.7

乳歯、幼若永久歯、露出根面の臨界pH6.2

 

つまり乳歯、幼若永久歯、露出根面は弱い酸でも溶けてしまいます。

だからこそ乳歯、幼若永久歯、露出根面は虫歯になりやすいのでより予防的なケアが必要になります。

 

歯の表面は酸にさらされた後は基本的には20分かけて唾液によって中和されて再石灰化に移行します。

しかし中和される前にさらに酸にさらされると歯の表面は溶け続けてしまいます。

ですからダラダラ食べる、飲むといった間食の回数が多い場合は歯の表面が酸にさらされる機会が増えるために虫歯になりやすくなります。

さらに糖濃度の高いものを摂取すると虫歯菌はさらに強い酸を産生します。

また糖濃度が低くても歯にくっつきやすいものは歯への停滞時間が長く、中和され再石灰化されるまでの時間が長くかかるために虫歯になりやすくなります。

よって食べるものによっても歯が溶けやすいもの溶けにくいものがあります。


歯の表面を溶かすのに一番大きな影響を及ぼすのがスクロース(砂糖)です。

次回はそのスクロースについてお話ししていきたいと思います。


インプラントのフィクスチャーの種類2018. 12. 2

こんにちは。大田区六郷土手で開業しているたけお歯科院長の鈴木です。

皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

 

残念ながら何かしらの原因で歯を失ってしまった場合にはブリッジ、入れ歯、インプラントという治療法で失ったスペースを補います。

今回はインプラントの種類についてお伝えさせていただきます。

単にインプラントといってもメーカーだけでも100種類あります。
インプラントに使われる材料も純チタン、チタン合金が主流で、ジルコニアのものも出てきています。
インプラントは骨の中に埋め込まれるフィクスチャーと呼ばれるもの、フィクスチャーと上部構造を繋ぐアバットメントと呼ばれるもの、直接歯として機能する上部構造の3つに分けられます。
この連結部もスクリューで固定されているもの、セメントで固定されているもの、フィクスチャーとアバットメントが分離しておらず直接繋っているものと連結様式も様々です。
連結部も接合部が外部連結、内部連結、連結の形状も様々です。

現代のインプラントは実際の歯根に似た形態をしているものが主流となっていますが、過去には様々な形態をしているものが販売されていました。
この歯根に似た形態においても、マクロにおいてはストレートな形態、テーパーな形態、シリンダー状、ねじ切りが付与されているものなど様々です。

ミクロにおいては表面を酸処理を行なったり、サンドブラスト処理を行なったりと表面にミクロの凹凸をつけること、またハイドロキシアパタイトなど付与することにより表面性状を変化させるによって、インプラントと骨との結合力を高めたり、骨結合スピードを早めようと各メーカーは研究を重ねて販売を行なっています。

現在のインプラントの成功率はかなり高まっているのですが、私はインプラントを確立されたブローネマルク先生の教えをしっかりと守ることが重要だと思っています。
最初のインプラントは骨と結合するまでの成功率は今より低かったのですが、現在のインプラントのようにインプラント歯周炎は起こりにくかった事実があります。
インプラント歯周炎は歯周病と同じでインプラント周囲の骨が病的に減少していくものですが、現在はこれが大きな問題になっています。
埋め込んだ直後は良いのですが、数年してから抜け落ちてしまうという問題が多く発生しています。
ブローネマルク先生が確立したインプラント表面は機械仕上げといってインプラント表面が滑沢なものでした。
現在はインプラント表面に凹凸をつけることにより骨との結合力が強くなり、結合までのスピードが上がったのですが、その分露出したインプラント表面にプラークがつきやすくなりました。

フィクスチャー全ての表面を機械仕上げにしたものを使用するのは難しくても、口腔内に露出する可能性のあるフィクスチャーの上部は機械仕上げの表面のものを使用した方が良いと考え、私は基本的にそのようなインプラントを使用しています。


歯を補う方法(インプラント編)2018. 11. 18

こんにちは。大田区六郷土手で開業しているたけお歯科院長の鈴木です。

皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

 

残念ながら何かしらの原因で歯を失ってしまった場合にはブリッジ、入れ歯、インプラントという治療法で失ったスペースを補います。

 

今回はインプラントについてお伝えさせていただきます。

 

インプラントとは歯を失ってしまった場所に対して骨の中に人工の歯の根を埋め込みその上に歯を作製する方法です。

このために、咬み合わせる力が天然の歯に近く、一般的に90%と言われています。

ブリッジが60%、入れ歯が10%と言われているので、咬み心地は他の方法よりも優れています。

また隣の歯を削ったり負荷をかけたりすることがないために、残っている歯が長持ちするのでお口の将来を考えた際に非常に良い方法です。

安易に何も削っていない歯をブリッジにして、その後悲惨な状態になっていく症例を私は多く見てきました。この他の歯が長持ちするという点がインプラントを行う上で最も恩恵を受ける点だと私は考えています。

また適切なケースで適切な方法で行えば成功率も高い方法と言えます。

 

逆に欠点として、インプラントを行うためには歯肉を切開して骨にインプラントを埋め込む穴をあけるといった手術が必要になります。

そしてそのインプラントが骨と結合するのを待つ必要があります。

一般的には下顎では3ヶ月、上顎では4−6ヶ月期間を待つことが推奨されていますが、最近では即時加重といって埋め込みをしてからすぐに仮歯を入れる方法もあります。

しかし成功率が落ちるので当院では基本的に行いません。

インプラントを骨に埋め込むためには、埋め込むための十分な厚み、高さの骨が必要になります。

また、上顎であれば上顎洞といわれる空洞、下顎であれば下歯槽管といった大きい神経があります。

骨も途中で凹んでいるケースもあり、2次元的なレントゲン写真だけでは読影できないこともあり大きな事故に繋がることもあるので、2次元的なレントゲンだけでなく3次元的なレントゲン写真を必ず撮影して手術に臨まれることを強くお勧めします。

 

また長く良い状態で使用するためにはメンテナンスが非常に重要です。

なぜならインプラントも天然歯と同様に歯周病にかかるのと咬み合わせは常に変化しているからです。

問題が起こった際に最小限の侵襲ですむためには定期的な検診、調整が必要です。

インプラント治療も絶対的な治療ではありません。

可能であればインプラントの根の部分には問題が起こりにくい設計になっていて、再治療が行えるタイプで、将来的に部品を取り替えることができる大手のメーカーのものを使用するのが望ましいと私は考えています。

 

インプラント治療は患者さんの満足度を高める非常に有効な方法だと私は信じていますが、間違った方法を行うとリスクもあります。

ぜひ担当の先生とよくご相談をされることをお勧めします。

歯を補う方法(一般的な部分入れ歯編)2018. 11. 11

こんにちは。大田区六郷土手で開業しているたけお歯科院長の鈴木です。

皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

 

残念ながら何かしらの原因で歯を失ってしまった場合にはブリッジ、入れ歯、インプラントという治療法で失ったスペースを補います。

今回は入れ歯特に部分入れ歯についてお話していきたいと思います。

 

入れ歯には全ての歯を入れ歯にしている総入れ歯と、歯を失っている部分的な場所だけに入れ歯を入れる部分入れ歯があります。

皆さん混乱される方も多いのですが部分入れ歯においても種類が多くあります。

今回は部分入れ歯に共通する一般的なことをお伝えしたいと思います。

 

部分入れ歯は歯が本来あった歯槽頂と呼ばれる歯肉の上に歯肉つきの人工の歯を乗せて咬めるようにして、その人工の歯が動かないように残っている歯にバネをかけ、また人工の歯の周囲の粘膜を覆うことで入れ歯を安定させています。

バネをかける歯の根っこには歯根膜と言われる繊維が骨との間にあり、かみ合うことで約60μm沈み込みます。

入れ歯の下の歯肉はかみ合うことで約300μm沈み込むので、かみ合うことで歯と入れ歯の下の歯肉には5倍の沈み込みの差が生まれます。

つまりバネをかけている歯より歯のない歯肉の方が5倍沈み込むということです。

沈み込みに差があるために、たわみの大きい入れ歯ではバネをかけている歯に倒される力が加わり、歯が揺さぶられていきます。

そこで数年していくとバネがかけている歯がゆれてきて最終的には抜け落ちてしまいます。

この揺さぶられる力は奥の歯がない状態では特に顕著になります。

またバネをかける場合に片側の歯を失っている場合だけでも、方側だけでなく両側の歯にバネをかけた方が残っている歯に優しい治療になります。

 

例えば左下の奥歯2本を失ってしまっている場合にバネを用いた部分入れ歯を作製する場合に2つの方法があります。

 

    歯を失ってしまっている隣2本の歯にバネをかける方法

    歯を失ってしまっている隣2本の歯にバネをかけ、右側の4番目、5番目の歯にもバネをかける方法

 

    の方法は舌の下を入れ歯が通らないため違和感が少ない方法ですが、維持が弱く入れ歯が揺れやすく、揺れることによる痛みも出やすく、また将来的にバネをかけている歯がより揺れやすくなります。

 

    の方法は舌の下を入れ歯が通るためそれに対する違和感が出やすい方法で場合によっては発音もしにくいですが、維持が①の方法よりも強く将来的にバネをかけている歯も長持ちしやすくなります。

 

上の歯のケースでは②の方法では口蓋を通ることによる違和感はありますが利点は上記と同様です。

 

どのタイプの入れ歯をお選びになるかは歯科医師と十分にご相談された方がよろしいかと思います。


歯を補う方法(ブリッジ編)2018. 2. 11

こんにちは。大田区六郷土手で開業しているたけお歯科院長の鈴木です。

皆様に少しでも多くのお口の情報をお伝えできたらと思います。

 

残念ながら何かしらの原因で歯を失ってしまった場合にはブリッジ、入れ歯、インプラントという治療法で失ったスペースを補います。

今回はブリッジについてお話ができたらと思います。

 

ブリッジというと歯科医療従事者にとっては当たり前ですが、「歯の橋」を作ることです。

「歯の橋」を作ることとは、歯を失っている両隣の歯を削り、冠をかぶせ(もしくは詰め物を詰める)、歯のない場所に両隣の冠(もしくは詰め物)を連結し歯を作る方法です。

 

利点

①治療期間が短い

②固定式で違和感が少ない。

③銀色なら健康保険で治療できる。

④審美的に優れた材料も使用できる(保険外)。

 

欠点

①両隣の歯を土台にするために虫歯ではない歯を削る必要がある。

②両隣の歯に力学的に負担がかかる(将来、歯根破折の可能性がある)。

③土台となる歯の状態により、ブリッジにできない場合がある。

 

同じブリッジでも冠をかぶせる方法と詰め物を詰める方法がありますが、両方を比較すると

冠をかぶせる場合 削る量は多くなる

詰め物を詰める場合 詰め物をくさびにして歯が破折する可能性が高くなる

 

個人的な見解ですが、歯が破折してしまっては歯を抜くのがほとんどになってしまうためほとんどのケースでは冠をかぶせる方法の方が望ましいと考えています。

 

またブリッジは一般的に両隣に健康な歯があることが条件になりますが、場合によっては1番後ろの歯を失った場合に1個手前の歯と2個手前の歯を連結して1番後ろに歯を延長する延長ブリッジという方法があります。

しかし一般的なブリッジよりも力学的にリスクが高まります。

歯を失っている1番後ろの歯に力が集中すると、1個手前の土台の歯と2個手前の土台の歯に対して歯が引き抜かれる力が加わるために土台への負担が高まります。

よってあまりオススメしにくい方法ですが、インプラントができないケース、入れ歯をどうしてもいれられないケースには適応されると考えられます。

 

以前は健康保険内では前歯でなければ全て銀色でしたが、現在は前から4番目の歯も裏側は銀ですが、表は白いプラスチックで作製することが可能となっています。

保険内できる限りの白い歯をお望みの方には適応できるかと思います。

 

保険外では白い歯はセラミック、ハイブリッドセラミック、金属は白金加金、ホワイトゴールドがあります。

材料も利点欠点があるので違う機会にお話しできたらと思います。

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